新卒入社からこれまで10年間、OA機器業界で働いてきた筆者がOA機器業界の営業スタイルを赤裸々に告白。
OA機器とは?
OA機器の”OA”とはオフィスオートメーションの略です。
要するにオフィスを動かす為に必要な機材の事を指します。
複合機、パソコン、電話機、ファイルサーバー、ネットワークセキュリティ機器等の事です。
どんなメーカーがある?
複合機・・・ゼロックス、リコー、キャノン、シャープ、コニカミノルタ、京セラ、東芝等
パソコン・・・NEC、富士通、SONY、DELL、HP、レノボ、mouse等
電話機・・・サクサ、日立、NTT、ナカヨ、岩通等
ファイルサーバー・・・ワイズ、サクサ、リステック、HP、富士通等
ネットワークセキュリティ機器・・・fortinet、サクサ、WatchGuard、checkpoint等
販売店は?
上記はあくまで機器のメーカーとなり、実際にエンドユーザーに販売や保守を行うのは下記のような販売会社となります。
各製造メーカーの子会社、大塚商会、アイイーグループ、ビジョン、No.1、ラディックス、ACN、フォーバル等
OA機器業界と聞けば、皆が知るような機器の製造メーカーをイメージされる方が多いと思いますが、各メーカーが製造した機器を販売や保守を行う会社も含めてOA機器業界を構成しています。基本的には販売店は機器の販売のみを行う事が多いですが、中には保守業務も同じ会社で行える会社も存在します。販売のみを行う会社から購入した場合は、保守が各導入機器の製造メーカーの子会社で受ける事となります。
営業手法は?
営業手法については、販売店の中でもメーカー系子会社とその他販売会社で大きく異なります。
メーカー系子会社の営業手法
現在はエンドユーザーの新規開拓営業はほとんどありません。
主に販売店に対して、自社の親会社であるメーカーが製造した製品を扱ってもらえるように販売会社に対して営業を行います。
業務内容としては、新製品紹介、商品研修、新人研修等となります。
販売会社の営業手法
主にエンドユーザー向けに営業活動を行います。
営業手法は大きく分けて新規開拓営業、顧客ルート営業の2パターンあります。
特に入社して浅いうちは新規開拓営業を担当させられる事がほとんどです。
業務内容としては、テレアポ営業、飛び込み営業を中心に反響営業、紹介営業等があります。
新規開拓営業の現実
筆者も入社して約3年間は新規開拓営業を行っていました。
新規開拓営業の場合、業務内容はシンプルです。
それは『売る事』だけです。
売った後は顧客ルート営業や保守を行う部署が担当します。
なので、営業マンは売る事だけを最優先に考えて活動を行います。
テレアポ営業の現実
テレアポの場合、1日約200~300件程の新規コールを行います。
成績上位者でその中から1~2件、1カ月で約20件~40件のアポイント取得を行います。下位の者だと1カ月で4~5件のアポイントの者も大勢存在します。
その中から成約に至るのは良くて2~3件。今の時代は悪いと0件もあり得る。
飛び込み営業の現実
今はほとんど行っている会社は少ないイメージですが、筆者が入社時(10年前)は普通にやっていましたし、今でもやっている会社は普通にあります。
飛び込み営業の場合、担当エリアを決めて1日で約30件~50件程訪問します。
成績上位者でその中から2~3件のアポイントを取得します。下位の者だと普通にアポイント0件といった者もいました。
飛び込み営業は正直センスが問われるので向き不向きは大きく分かれます。
まとめ
どうでしょう?
今回は営業手法についてかなり簡素化して説明しました。
OA機器業界と一言で言っても、会社によって全く業務内容が違います。
メーカー・・・機器の開発、製造、企画等
メーカー系子会社・・・販売会社に対しての営業、機器の保守業務。
販売会社・・・エンドユーザーへの機器の販売、又は保守
もし入社や転職を検討されている方は自分のやりたい業務に合う会社を選ばれると良いと思います。
ちなみに筆者は保守業務も自社で行う販売会社で10年間勤めています。